キャロリンと行く北信州温泉三昧の旅｜特集

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キャロリンと行く北信州温泉三昧の旅

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飯山市国際交流員キャロリンと行く北信州温泉三昧の旅 飯山市の国際交流員として飯山市役所に勤務するキャロリン・ポスナーさん。母国・アメリカのボストン大学と京都の同志社大学で日本語を勉強し、2011年の夏に飯山市にやってきました。今回は日本の運転免許も持つキャロリンと一緒に、北信州の温泉をドライブで巡ります。: Carolyn Posner（キャロリン・ポスナー）
飯山市経済部広域観光推進室の国際交流員。アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身の23歳。ボストン大学で以前から興味があった東アジアの歴史を学び、そこから派生して日本語を勉強。卒業後1年間、京都・同志社大学に語学留学し、JETプログラム（語学指導等を行う外国青年招致事業／The Japan Exchange and Teaching Programme）に参加して、国際交流員として2013年夏まで飯山市役所に勤務予定。
※国際交流員とは……地域レベルの国際交流推進を図るために招致した外国人。翻訳や通訳のほか、異文化理解のための交流活動などを行っています。

LET’S GO FOR A DRIVE！～いざ、北信州温泉ドライブへ～スタートは飯山駅。日本で運転免許証を取得したキャロリンは、休日にはドライブに出かけることも少なくないのだとか。さすが、運転する姿が様になってます。出発すると、すぐに美しい山々の景色が見えてきました。あれ、もう休憩？まだまだ先は長いですよ。
TAKING A STROLL AROUND NOZAWA-ONSEN～野沢温泉をぶらり散歩～まずは、温泉好きキャロリンが通い慣れている野沢温泉へ。共同浴場・大湯は温泉街の中心にあり、野沢温泉のシンボル的存在。今回は、大湯の前の「あくと足湯」に浸かります。野沢温泉に13カ所ある共同浴場はすべて源泉掛け流しで、もちろん足湯も例外ではありません。温泉好きにはたまらない、贅沢な気分に包まれます。

野沢温泉に点在する13の共同浴場は、いずれも天然温泉100％掛け流し。なかでも大湯は江戸時代の趣が漂う美しい湯屋建築で、多くの地元民・観光客でにぎわっています。飲用も可。利用は、5～23時（12～3月は6時～）、無料（各外湯にある賽銭箱に志納）。
大湯の前にある「あくと足湯」。「あくと」とはこの地域の方言で「かかと」のことだとか。
共同浴場同様に天然温泉100％掛け流しで、湯温は高め。24時間利用可。無料。
続いてやってきたのは、野沢温泉に30余りある源泉の中心的泉源地「麻釜（おがま）」。100℃近い熱湯が大きな湯だまりをなしていて、野沢温泉の奇勝のひとつであり、国の天然記念物にも指定されています。名前の由来は、かつてこの高温湯を利用して麻をゆで、皮をはぎ繊維を取っていたことによるもの。いまは「野沢温泉の台所」として、村の人たちが野沢菜をはじめとした野菜を洗ったり、卵をゆでたりしています。
村の天然記念物であり、野沢温泉で1番の観光スポットとなっている麻釜。高温の温泉が湧出する5つの釜は、それぞれ湯温が異なり、地元の人は野菜や卵をゆでたりと、日常の台所として利用しています。
ちょうど私たちが訪れた時も、ご近所の百々江（ももえ）さんが、一輪車に積んで来たほうれん草と大根の葉、胡椒の葉をゆでていました。「温泉でゆでると、色鮮やかで甘くなる」のだとか。家ではなかなかこうはゆでられないそうです。キャロリンも味見をさせてもらい、そのおいしさを実感。ちなみに、以前、この麻釜に落ちてしまった観光客がいるそうで、危険防止のために現在は村民以外立ち入り禁止となっています（この日は特別に入れてもらいました）。
ご近所の
百々江（ももえ）さん
野沢温泉の晩秋の風物詩となっている漬け物用の野沢菜洗い「お菜洗い」は11月初旬から始まり、2012年は11月3日からスタートだそう。落下事故防止のため、地元民以外は立ち入り禁止となっています。
さて、続いては麻釜近くのミニ温泉広場「湯らり」へ。ここでは、持参の卵を使った温泉卵がつくれるのです（卵は近所の土産店でも購入可）。温泉枡に卵を入れて、併設の足湯で一緒に浸かる観光客の皆さんとのおしゃべりを楽しみつつ、待つこと17分……。
見事にぷるぷるの温泉卵が完成！塩をつけて頬張ります。ちなみにアメリカにはこのようなゆで方の卵はないそうで、キャロリン曰く「私は生卵も食べるけど、菌が繁殖しているからと食べないアメリカ人は多い」のだとか。そんなキャロリンの苦手な日本食は納豆だそうです。
温泉卵ができ上がるまで、併設の足湯に浸かりながら待つことができます。眺めの良い高台にあり、周辺の山々が一望できるのが嬉しい。隣りには歩行浴ができる石が敷き詰められた足湯もあります。こちらも24時間利用可。無料。

ミニ温泉広場「湯らり」にある、温泉卵用の温泉枡。17分で生卵が見事な半熟温泉卵に。卵を冷やすための水道や、お湯から引き上げるための針金も設置されているので便利です。24時間利用可。無料。
17分後、ほのかに硫黄の香りが漂う温泉卵が完成！お好みで塩をつけていただきます。なかには、何パックもの卵を温めている常連客も。
野沢温泉の老舗・フキヤ商店。十勝産小豆だけで作った自家製あんと、たくさんの卵を使ってじっくりと時間をかけて蒸し上げた皮でできた温泉まんじゅう（74円）は、多くのファンに愛されています。
夏期8:00-20:30，冬期8:00-21:30／無休、TEL0269-85-2110
そして、温泉土産として忘れてはならないのが「温泉まんじゅう」。名店のひとつ「フキヤ商店」は大正時代から続く老舗で、自家製あんを使った温泉まんじゅうはファンの多い逸品。キャロリンもひとついただきます。
「アメリカにはあんこに似てるような食材はない」そうですが、甘いものが大好きなキャロリンはぺろりと食べて、大満足。店員さんからは「あんこって英語で何て言うの？」と聞かれ「Bean paste」と教えていました。

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