Tourism Shinshu-IIYAMA いいやま観光局
飯山市は文豪・島崎藤村が「雪国の小京都」とよんだほど、寺の多い町。飯山城址を中心として千曲川河畔に沿って伸びる愛宕町や神明町あたりには、古くから多くの寺が連なっていたそうです。
雪国ならではの雁木造りが目をひく愛宕町は、たくさんの仏壇店が軒を連ねることより、通称「仏壇通り」とよばれています。
通りと並行するように寺社が幾つも点在し、各寺社をつなぐよう整備された「寺めぐり遊歩道」をたどれば、歩いて巡る楽しさを実感できます。
近年は映画のロケ地として知られている禅宗の古刹「正受庵」や、小説・破戒のモデルとしても知られる「真宗寺」などが有名ですが、「いいやま七福神」を祀る寺社や、精進料理といった寺院ならではの体験ができる場所など寺巡りの楽しみかたも色々。今回はQ&A方式で、さまざまな寺院をご紹介します。
雪国の小京都・飯山のなかでも指折りの古刹。苔むした境内から、通称・苔寺とも呼ばれ、小さいながらも手入れの行き届いた苔のある石庭と、カエデの見事な紅葉とのコントラストが美しいと評判です。紅葉の見頃は11月上旬から中旬。それが過ぎると、雪のシーズンが到来しますが、雪の多い真冬でも参拝客のために本堂まで雪かきがなされています。
浄光山顕正院
天正19(1591)年、當白和尚が開基したのが始まりとされる常福寺は、参禅道場を併設し、普段は朝のお勤めの時間で坐禅を行っています。
流水山
永禄2(1559)年長野市長沼に創建され、慶長6(1601)年に長沼城主・関一政の飯山移封に伴い当地へ移建。それ以来、歴代飯山藩主に庇護された寺院。特に菩提寺とした松平忠偵は寺領16石、本多豊後守は供養米50俵を寄進しており、境内には歴代松平氏と本多氏の墓所があります。
松寿山 正覚院
飯山藩主・堀氏、佐久間氏の菩提寺で、元亀元(1570)年、木曽義仲の家臣・今井兼平の子孫の今井内記が父親の菩提を弔うために開いたのが始まりと伝えられています。精進料理は予約制で、永平寺で修行をして戻られた若住職によって作られます。
韶陽山