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アウトドアアクティビティーの定番といえば「キャンプ」。
コロナ禍で注目されたキャンプブームでは、気ままに楽しむソロキャンプや、家族でワイワイ過ごすファミリーキャンプ、ラグジュアリーなグランピングなど、多くのキャンプスタイルが生まれ話題になっていますよね。
日頃、SNSなどで多様なスタイルのキャンパーたちの投稿を見て「キャンプに挑戦してみたい!…けど、初心者にできるか不安。そもそもグッズを揃えるの大変だし…」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そんな、キャンプデビューをしたいアナタに!今回は、飯山市での楽ちんキャンプをご提案。“ほぼレンタル品”で楽しめちゃうというお気軽キャンプに挑戦してみませんか?
ここからは、実際に楽ちんキャンプをしてみた体験レポートです。
担当する筆者は、キャンプといえば、年に数回誘ってもらう程度で地元のアウトドアの達人たちにおんぶに抱っこ、もはや肩車状態……。いつも人様のテントや各種グッズにお世話になりっぱなしという、初心者同然です。
そんな私が、これまた自主的にキャンプをしたことがない友人のNさんとYさんを誘って、観光局が提案する「楽ちんキャンプ」に挑戦することに。記載された最低限の持ち物は「お皿」「フォーク」「サンダル」「タオル」のみ……、本当に楽々とキャンプが楽しめるのでしょうか!?
10:00 信越自然郷アクティビティセンターへ
まずは飯山駅に集合して、駅1階の信越自然郷アクティビティセンターへ。
ここでは「キャンプグッズ」を借ります。充実したレンタル品はビギナー向けのアイテムが揃うので安心。初めて使うグッズもスタッフの浅野さんが、丁寧に使い方を教えてくれました!
私「レンタル品に焚き火台もあれば、挑戦したかったんですけど……」
浅野さん「そしたら販売品だけど、ログファイヤーがおすすめ!持ち運びもできるし、着火も簡単。これなら焚き火台と薪がなくても安全で気軽な焚き火ができますよ」
私「おぉ!これは楽ちんポイントが高い!」
丸太のローソクといわれる、ログファイヤーを購入。なんと、初心者にはハードルが高いと思われた「焚き火ナイト」も楽しめることに。やったー!と、ウキウキしながら信越自然郷アクティビティセンターを後にしました。
10:30 日産レンタカーへ
JR飯山駅千曲川口(正面口)を出て、右方向へ進むと「日産レンタカー飯山駅前店」が見えてきます。今回は、こちらで車を借りて、各種レンタル品を詰め込むことにしました。公共交通機関で飯山駅までアクセスして、レンタカーとレンタルグッズを活用すれば、完全なる「手ぶらでキャンプ」も実現できるかも……!
11:00 食材の買い出し
車で移動して、買い出しのために道の駅「 花の駅 千曲川」へ。
農産物直売所は、毎朝、地元農家さんたちから届く新鮮な野菜を買い求めるお客さんで大賑わい。今回作る予定の料理のレシピを見ながらナスやズッキーニ、ミニトマトなどを購入しました。
そして、お土産コーナーでは、今回の料理に欠かせない、“飯山市民が愛してやまないアレ”を探します。
Nさん「あ〜〜〜!あった!!!」
Yさん「そう!コレコレ!宮城県石巻市の金華サバを使った噂のサバスキー缶!」
これは、地元の有志で結成された「飯山サバ缶プロジェクト」による、オリジナルのサバの水煮缶。飯山市限定販売の商品で、サバを履いた(?) スキーヤーのパッケージが目印です。飯山市ではサバ缶の消費量が日本一!?といわれるほど、地元に親しまれているソウルフード・サバ缶。一体どんな料理に変身するでしょうか〜。
さらに、道の駅の裏側に位置するAコープみゆき店では、飯山市の希少なブランド豚「みゆきポーク」などを購入しました。
すべての食材が揃い、キャンプ場へ向かっている道中、まさかのサプライズが!そう、たまたま遭遇した農家さんに採れたての野菜をもらったのです!「はいはい、いいから持ってって〜」というあまりの大盤振る舞いに軽く戸惑いつつも、なんとも田舎らしいコミュニケーションに一同大盛り上がり。今回の食材としてありがたくいただきました。
12:00 戸狩温泉 星降るキャンプ場に到着
戸狩温泉スキー場入り口からキャンプ場までは2.9km。冒険感を味わえるクネクネとした道をゆっくりと上がり、今回の舞台となる『戸狩温泉 星降るキャンプ場』に無事に到着。まずは、管理棟である黄色い看板の建物「スカイトップ」で受付を済ませ、スタッフの高橋さんから場内の案内や利用上の注意点など、説明がありました。
高橋さん「ここがご予約いただいたテントサイトです。どうぞ〜」
「えっ、すでにテントとタープが張ってある…!」
Nさん「テーブルにイス、そしてハンモックまで付くんだね」
Yさん「もう寝床も整っているよ〜!すごい!」
私「設営時間まさかの0秒。これは楽ちんポイントが高すぎる……」
そうなのです、今回わたしたちが利用するのは「常設テントサイト」。テントとタープをはじめ、寝具、テーブル、チェア、ハンモック、そしてキッチンセットとBBQコンロ(※この2つは今回は未使用)まで、一式セットになっているから驚きです。
※2024シーズンは常設テントサイトはございません。
初心者にとって、設営が一番の壁。初めてのキャンプならば、全セッティングに2時間以上かかってもまったく不思議ではありませんが、これなら当日に「テント 張り方」とググる必要もなし。さらに高橋さんからは、もしもの時のタープの紐の締め方やペグの打ち方、テント内のチャックの使い方などの実践的な説明もあり、「これならわたしたちにもできる!」と一安心しました。
12:30 キャンプ場内の散策
設営に時間がかからなかったので、明るいうちに敷地内の散策へ。
杉林に囲まれたウッドデッキでのんびり過ごしたり、サンダルを持参して清らかな川で水遊びをしたり。特に人気スポットの川は、くるぶしぐらいの深さなので、小さな子どもでも入れます◎そのほかにも、ファットバイクのレンタルやトレッキングコースもあり、さまざまな楽しみ方ができそうです。
13:00 クッキングタイム
さて、いよいよお楽しみのランチに向けて、調理スタート!今回揃えた食材は、地元野菜(キャベツ、ズッキーニ、ナス、ミニトマト、パプリカ)、にんにく、サバ缶、みゆきポーク、北光正宗など。実は、とっておきのキャンプ飯レシピを用意してもらっていたのです!
手を洗い、レシピ通りに作っていきます。ここで大活躍するのが、信越自然郷アクティビティセンターで借りた「ユニフレームのツインバーナー」。カセットボンベ式なので、取り扱いが簡単。火力も申し分なく、2口コンロで一気に調理ができて便利でした!
\ できあがり /
初心者でも簡単に使えたレンタル品のおかげで、無事にキャンプ飯が完成しました。
そして、道の駅「花の駅千曲川」で購入した、信州のご当地サイダーで乾杯!どれも美味しくて、お腹も心も満たされました。各種グッズをレンタルして楽をしたので、料理にこだわってゆっくりと食事を楽しむのもいいですね。飯山食材でキャンプ飯レシピ、ぜひ皆さんも試してみてください!
食後はテントでまったり。今回の寝床となるワンポールテントは、大人がテント内で立って着替えられるほどの大きさ。開放感があり、広々とした空間でゆっくりくつろげました。見た目のトンガリ屋根が可愛いくて写真映えも◎ 常設テントサイト、最高〜!
19:00 焚き火ナイト
日が暮れてきたので、ここでログファイヤーの出番です。
常設テントサイト近くのコンクリートの地面に設置し、焚き付けとなる固形の着火剤や小枝を用いて着火。カッティングボードで扇ぐとみるみるうちに火が大きくなり、丸太の内側が燃えていきます。
薪をくべる必要がないので、通常の焚き火のようにパチパチと火の粉が飛んでくることがなく安心。曇りだったので星空は見れませんでしたが、静かに燃えていく温かな火を囲みながら夜が更けていきました。そしてテントで就寝です。
08:00 モーニングコーヒー
翌朝は、目覚めのホットコーヒーから。楽ちんキャンプもこれにて締めくくりです。初心者3人組でも無事にキャンプが楽しめたわたしたちは、思い出話から早くも「次はどんなキャンプがしたいか」の話題に。
Yさん「初心者でも簡単に設営できるテントってあるのかな〜?」
Nさん「ね〜!あと他にどんなキャンプ場があるか知りたいかも!」
私「レンタル品の返却時に、浅野さんに聞いてみよっか!」
今回の「戸狩温泉 星降るキャンプ場」では、トイレと炊事場が管理棟内にあり、非常に使いやすいのがポイント。明るく清潔感があるトイレのほか、炊事場には広々としたシンクに物を置くスペースを完備。お湯を沸かす電気ポットも用意されているので、油ものの洗い物の際などに大助かりです。また、ゴミは基本的に持ち帰りですが、ごみ袋を購入すると捨てて帰ることもできるのでスタッフまでお声がけを。
このキャンプ場は、山の中腹に位置するので天候が変わりやすいことも。急な雨に降られ困った時には、管理棟内へ避難することもできます。無料で楽しめる大きなトランポリンや、キッズスペースもあるので、小さな子どもがいるファミリーにもおすすめです。
さらに、キャンプ場利用者には「温泉の割引券」がもらえる嬉しい特典も!
「戸狩温泉 暁の湯」までは、キャンプ場から車で10分ほど。美肌効果がある弱アルカリ性の温泉で、遊び疲れた身体をゆっくり癒しましょう。開放的な露天風呂も楽しめます。
高橋さん「満点の星空と、広々とした各種キャンプサイトが自慢です!里山ののどかな自然の中で、ゆっくりとした時間をお楽しみください。看板犬のジェイとお待ちしていま〜す!」
お問い合わせ | 戸狩温泉 星降るキャンプ場 |
電話 | 0269-65-2359 |
公式WEBサイト | https://togari.jp/summer/camp/ |
キャンプ場を後にして、レンタル品を返却しに信越自然郷アクティビティセンターへと再訪した3人。スタッフの浅野さんに周辺キャンプ場や、他のレンタル品の情報を聞き、次回のキャンプへのイメージを膨らませましたとさ。これにて、楽ちんキャンプ完!
★飯山市のキャンプ場情報はこちら
★信越自然郷アクティビティセンターのレンタル品一覧はこちら
ちなみに、今回この施設でレンタルしたものはこちらの6点。
・アウトドアチェア
・折りたたみチェア
・クッキングバーナー
・アウトドア料理器具セット
・クーラーボックス
・レインウェア(上着のみ)
・トレッキングシューズ(雨予報だったので念のため)
初心者もはもちろん、マイグッズを揃えたキャンパーにも「あ、持ってくるのを忘れてしまった!」という場面で、レンタルという手段もありますよ。予約が入っていなければ、当日レンタルも可能なので、電話にてお問い合わせを。
浅野さん「ビギナーさん大歓迎!アウトドアのフィールドから遊び方、各種グッズの使い方までサポートします。お気軽にご相談ください」
お問い合わせ | 信越自然郷アクティビティセンター |
電話 | 0269-62-7001 |
公式WEBサイト | https://shinetsu-activity.jp/ |
執筆:くわはら えりこ
撮影:太田 孝則
レシピ協力:木原 孝(焼きカレーの店 ペンティクトン)
※撮影の時だけマスクを外しています
※2024シーズンは常設テントサイトはございません
記事公開日:2021年10月6日
記事更新日:2024年5月16日