地元スタッフが紹介するディープな楽しみ方 週末イイヤマ

なべくら高原

“味覚”でいいやまの秋を楽しむ

食欲の秋、目前。そう残暑が終わりを迎える頃、山好きの人間同士が今年の天然きのこの生育状況の情報交換をはじめるここ飯山市。

かくいう筆者も諸先輩方から情報を得ること、スマホの過去の写真を掘り返し、きのこの生える場所と時期を想定するのがこの時期の習慣…。ということで、今回は「きのこ狩り」と合わせて、「秋ならではの食」の魅力をご紹介します。

■秋はやっぱり、きのこ狩り

わたくしのフル装備 10月某日実家の山林にて

さて、2020年は長い梅雨が明けた後に酷暑が続き、9月下旬から気温が下がりはじめるという気象条件で、天然きのこの生育に期待が持てるところです。実際の現場はどうでしょうか?フル装備で現場に向かいます!

現場に到着し、熊避けのためクラクションを5秒程度鳴らします。そしていつもの場所に行ってみます。

・・・ありました。当地方で通称「シバタケ」と呼ばれている「ナラタケモドキ」です。

特に汁物にすると、独特な歯ざわりと深い味わいで酒がいくらでも飲めてしまうという、心にやさしく体に悪いきのこです。(個人的感想)

ハサミを用いて可食部のみ切り出していくことで、調理時の手間が全然違います。

天然きのこは、図鑑等で見るものと実際に生えている状態には違いがある上、現場には似たようなきのこがたくさんあります。うっかり毒きのこを食べて新聞に載ってしまうようなことは避けましょう。末代までの恥です。

そのようなことが無いよう、信州いいやま観光局では、きのこ狩りのプロが同行するキノコ狩りツアーを開催しています。毎年大好評!収穫したキノコは、参加者みんなで山分けし、お土産としてお持ち帰りいただきます。

★名人と行くきのこ狩り!きのこ汁で秋を召し上がれ

なべくら高原で、秋の味覚の王様「キノコ」を探しに行きましょう。
地面に目を凝らしてみると「あっ!」と驚く天然のキノコ達が。どれもおいしそうなものばかりですが、毒キノコには要注意。このイベントでは、キノコ名人と一緒なので安心です。

旅行企画:信州いいやま観光局(飯山旅々。)

■採れたてきのこは芋煮でいただきます

最後に美味しく味わうまでが「きのこ狩り」。
今回は収穫したきのこをより美味しくいただくために、とっておきの飯山食材に登場していただきましょう!

木島地区の坂井集落周辺で採れる「里芋」

生産地である坂井集落周辺は、千曲川と支川の樽川に挟まれた肥沃な沖積地で、特に根菜類を栽培するには最適の土壌です。江戸時代、千曲川の氾濫に悩まされてきた人々が、水につかっても枯れない作物として導入したことが、栽培の始まり。そのため、坂井芋は長野県の「信州の伝統野菜」に認定されています。

千曲川の氾濫や雪のミネラル分をじっくり蓄えた肥沃な畑で大事に育てられたことにより、他の里芋と比べ「粘りが強く、もっちりとした食感、そして味わいの深さ」が特徴。定番の芋煮はもちろん、けんちん汁、味噌汁の具、コロッケ、グラタンなどなど、さまざまなお料理で楽しめます。

はい!ということで、本日の食材が揃いました!オール飯山食材!今回は天然きのこ入りの「芋煮」で宴会です。

坂井芋は皮を剥いた後、軽く茹でてぬめりを取ります。小ぶりな芋の方が味が染みやすかったりします。最後にシバタケを投入し軽く煮たら完成!もちろん地酒「水尾」と「北光正宗」で乾杯です。

実食。小さな子どももパクパク。あぁ、しみじみうまい。こりゃ酒が進む…二日酔い確定です。

■きのこと坂井芋で、飯山の秋を味わおう

「坂井芋」は、道の駅 花の駅・千曲川の農産物直売所でお買い求めいただけます。収穫時期は、9月上旬~11月中旬。タイミングが合えば、「天然きのこ」も店頭に並んでいるかも?しれません。

きのこと坂井芋の芋煮/4人前
今回のレシピはこちら。お好みで具材を入れて、ご家庭でお楽しみください。

天然きのこ(今回はシバタケ)300g
坂井芋250g
豚肉(みゆきポーク)150g
常盤ごぼう100g
ネギ1本
大根100g
醤油大さじ4
砂糖大さじ4
大さじ2
みりん大さじ2
700ml

今回は、江戸時代から栽培されてきた伝統野菜「坂井芋」、そして自ら採った「天然きのこ」を芋煮でいただきました!ぜひご参考にしていただき、飯山の秋を“味覚”でもご堪能くださいね。

では、みなさま良い週末をー!

公開:2020年

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